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促しに応じるために

促しに応じるために

子どもが促しに応じないというのは、子育てや保育場面でよくあるお悩みだと思います。

促しに応じない子は、「悪い子」なのでしょうか?

私は、そうではないと思います。

応じられない、その子なりの事情があるのでしょう。

1つには、このブログでも繰り返し取り上げている「伝え方」の問題があります。

どうすればいいのか、どうしてそうするのかが、分からないために応じられないのかもしれません。

今回、スポットを当てたいのは、別の「事情」です。

それは、子どもと「大人」の関係性です。

「促しに応じない」と言われやすい子どもは、座って遊んだり、お話を聞いたりすることより、身体を動かすことが好きな子が多いように思います。

身体の動きが多いと、「待って」「やめて」と、大人から制止されることが多くなってしまいます。

身体の動きに対し、ことばや状況を理解する力が未成熟だと、「なんだか分からないけど、止められた❗️」「邪魔された💢」と感じるでしょう。

こうした経験が重なると、「大人」はしたいことを「邪魔する存在」だと思ってしまうでしょうね💦

…「促しに応じよう」という気持ちには、ちょっとなりにくいですよね。

Aちゃんは、まさにこのような様子でした。

大人の関わりを「イヤ!」「放せ‼️」と強いことばで拒みます。

でも、最近少し変わってきました。

園庭で職員と追いかけっこをしたり、保育室内の五十音表を指差すのに応えて読み上げてもらったり…。

Aちゃんにとって「楽しい」と感じる関わりを重ねる内、Aちゃんの方から職員を遊びに誘ったり、絵本を読んで欲しいとお膝に座ったりするようになりました。

それに伴い、「一緒に座ろう」の声かけや、「おしたくをしよう」の促しに応じられることが増えてきています。

「大人」が、自分の邪魔ばかりするわけではない、一緒に楽しいことをしてくれる存在かもしれない…と、わかってくれたのかな❓と思います。

また、Aちゃんのこの変化によって、ほめられる機会が増えたことも、良い方向に働いているようです。

怒ってばっかり💢でほめてくれない人の言うことなんか、大人だってききたくないですもんね。

子どもが「促しに応じられる」準備として、「この大人の言うことなら、聞いてみようかな❓」と思えることが必要です。

そのためには、「大人」はその子にとって味方(わかってくれる、わかろうとしてくれる、ほめてくれる)だと納得できる経験を重ねる必要があります。

まずは、その子にとっての「楽しい」「うれしい」を知ること。一緒にすれば、もっと楽しい🎵と体験してもらうこと。

そして、抵抗なく応じられるようなことから、促してみましょう。

遊びの中での「ここにタッチ🖐️」のようなことでいいんですよ。

応じられたら、思いっきりほめてあげてくださいね。

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