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「本当はいい子」

「本当はいい子」

最近公開された映画「窓ぎわのトットちゃん」、ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?

(…かく言う私は、まだ見ていません。)

黒柳徹子さんによる原作を、中学生の頃に読んだのですが、強く心に残っているのが、表題のことばです。

「君は、本当はいい子なんだよ」

そんな風に、トットちゃんの通っていたトモエ学園の校長先生が、折に触れ、声をかけてくれていたのだそうです。

「本当に」ではなく、「本当は」というところが、何とも含蓄のある言い方です。

でも、作中で、当時のトットちゃんは、この「本当はいい子」ということばを、「本当にいい子」と同義に捉え、「うん、私、いい子だよ!」と応えていたと語っています。

(なんと自己肯定感に満ちたお子さんでしょう!)

時に突飛にも見える行動をする、トットちゃんが「自分は本当にいい子」だと信じられた要因は(ご本人の天性のポジティブさもありそうですが)、関わる大人たちが、その行動の真意をよく理解してくれていたこと。

また、「変わった子」「ダメな子」のような、世間の否定的な評価から、しっかり守ってくれていたことが、大きいのだろうなと思います。

センターに通う子どもたちが、トットちゃんのように、自分は「本当にいい子だよ」と、何の疑問もなく信じて成長できたらいいな。

そのために、どんなふうに関わればいいのか、日々、勉強と工夫の繰り返しです。

余談ですが、「いい子だよ」「大好きだよ」ということは、意識的にことばにしてあげたほうがいいと思います。

私は、ある時ふと我が子に「世界で1番大好きなんだよ」と伝えたら、「ばあちゃん(私の母。ガンで闘病中でした)が1番かと思った」と、びっくりされたことがあります💦

あの時の、我が子の嬉しそうな、ホッとしたような顔は、今でも時々思い出して、胸がギュ〜っと苦しくなります。

子どもたち、自分が(お母さんにとって、お父さんにとって、あるいは自分が大好きな人にとって)

「大事な子」だということや、がんばっているということを、意外に知りません❗️

ぜひ、伝えてあげてください。

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