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サンタクロースは誰のため?

サンタクロースは誰のため?

メリー クリスマス🎄

皆さんのお家にも、サンタクロースはやってきましたか?

サンタさんは「いい子」のところにプレゼントを運んでくれる🎁

子どもたちが、がんばるための動機づけになりますね。

センターの子どもたちも、サンタさんからのプレゼントを楽しみに、「見て!トマト食べたよ。」「お支度自分でできるよ!」と、毎日色々なことに取り組んできました。

でも、ちょっとだけ考えてみてほしいことがあります。

それは、「がんばる」のは、誰のため?何のため?ということです。

例えば…。

センターに通う子どもたちの中には、「お楽しみ会」などの行事が苦手なお子さんがいます。

理由はそれぞれなのですが、Aちゃんの場合は、長時間座ってじっとしていることが苦手です。

そんなAちゃんに、クリスマス会の間、「座って聞いてね」というのは、何のためでしょうか?

もし、クリスマス会をスムースに進行したい大人のために、「座ってね」と要求するとしたら、Aちゃんのためには、あまり意味のないことです。

でも、ある程度の時間、自分の席の近くで、出し物や提示物に注目することができたら、Aちゃんが楽しめることが増え、もしかしたら、ご家庭でのお出かけ先の選択肢だって増えるかもしれません。

大人が「見て」と提供するものに、興味を持てるようになったら、知識や経験を得るチャンスだって増えます。

これは、Aちゃんにとって、楽しく、有益です。

目的を「今年のクリスマス会の間、座ってじっとしていること」ではなく、「将来的に色々なものに興味を持ち、注目できるようになること」と考えるのであれば、無理に椅子に座らせたり、その場から動かないことを強いたりする必要はありません。

逆に、Aちゃんが興味を持てるような出し物や、提示物を工夫する必要がありますね。

センターのクリスマス会では、サンタクロースやプレゼント、子どもたちに馴染みのある絵本のキャラクターなどの提示物や、それぞれが手に取って触れる鈴などを用意しました。

また、各チームがみんなの前でダンスや合奏を披露したり、見ている子どもたちも立ち上がってリズムに乗ったりすることで、身体を動かす機会を作りました。

Aちゃん、時々職員の膝に座ったり、その場で立ち上がったりしながらも、1時間弱の、子どもにとっては長めの時間を、笑顔で楽しむことができました。

クリスマスだけではなく、お正月、お誕生日、それから、4月からの進学、進級など…。

子どもたちの「やる気」を後押しする行事はたくさんあります。

上手に活用すれば、成長の大きなチャンスになりますね。

「これは、何のためにがんばるのかな?」「本当にできるようになってほしいことは、何かな?」

これらのことを(大人が)整理して提案してあげられれば、子どもたちも「がんばること」「するべきこと」が明確になり、より取り組みやすくなると思います。

(子どもたちが「これならがんばれそう」「やってみたい」と思える工夫も必要です。具体的な方法は、その都度、一緒に考えていきましょうね。)

私たちが、子どもたちに語り聞かせるサンタクロースが、(大人の都合ではなく)子どもたちのためのものであってほしいと、願っています。

 *お知らせ

 毎回ご覧くださり、ありがとうございました。

 1月1日(月)のことばの種はお休みさせていただきます。

 次回更新は1月4日(木)です。

 良いお年をお迎えください。

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