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「ジャンケンしよう!」

「ジャンケンしよう!」

2月11日に放送された情報番組「真相報道バンキシャ!」をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?

超低出生体重児として誕生した、「ともくん」の特集に感動して、今日書くつもりだったブログの内容が、どこかに飛んでいってしまいました💨

「ともくん」は、脳に障がいがあり、自分の声で話したり、手足を自由に動かしたりすることができません。

でも、ご家族や周囲の人たちの支えもあり、通常の学校に通っています。

発達や発育に心配事のあるお子さんの就学については、色々な考えがあり、何が最善かは、難しいところです。

そのお子さんにより、また、学校の設備や人員、取り巻く環境にもより、「何が本当にいい選択か」は、やってみなければ(あるいは、やってみても)わからない場合があります。

さて、「ともくん」の場合、ご両親が「なんでもいいから(ともくんからの)反応を引き出したい」「経験を増やしてあげたい」とおっしゃっていたことが、印象的でした。

周囲からの働きかけに、それとわかる反応をすること、周囲の人が、反応を得やすい関わり方を知ることは、コミュニケーションの土台となります。

また、その「土台」を育むために、様々な経験をすることは、とても大切です。

「ともくん」のご両親は、「他の子と同じ」であることにこだわったのではなく、そうした経験を積む場として、通常の学校が良いと判断したのでしょうね。

(通常の学校への就学をおすすめしているわけではありません。)

ご両親(とりわけお父様)の取り組みで、特徴的なのが、「ともくん」のために、色々な発明品を自作しているところです。

その発明品は、生活やコミュニケーションに、直接的に関係するようなものだけでなく、一見すると優先順位の低そうな、おもちゃのようなものまで、多岐にわたります。

中でも面白かったのが、「じゃんけんマシーン」です。

「ともくん」が選択したボタンを押すことで、じゃんけんができるという、じゃんけんのためだけのスイッチです。

ガジェット大好きで、ごく簡単な電子工作が趣味の私ですが、多分、自分ではこれを作ろうと思いつきません。

生活上の、また、意思表示する上での、優先度が低いように思えるからです。

ところが、学校での休み時間。

クラスメイトに囲まれて、じゃんけんを楽しむ「ともくん」の姿がありました。

それはそれは、楽しそうな、嬉しそうな表情で笑っていました!

感動しました。

自分の声でことばを発したり、ぐーちょきぱーをしたりすることが難しいお子さんが、お友だちとじゃんけんを楽しめるなんて!  

必要な意思表示をすることだけが、「コミュニケーション」ではないということを、象徴するような場面でした。

ちなみに、このスイッチを見た私の感想は、「必要性は低そうだけど、まあ、面白そうかな」でした。

しかし、我が子は違いました。

見た瞬間、「これ、絶対クラスで人気者になるね!」と言いました。

…その通りでした。子どもの感性、侮れません。

それぞれの子どもにとって、良い選択ができるように支援していく上で、必要性や正しさのような、大人が考える「最良」だけでなく、子どもにとって「楽しい!」という観点がとても大切だと再認識した報道でした。

何が好きかな?

どんなことが楽しいかな?

それを、どうアレンジすれば、お友だちと遊べるかな?

一緒に考えていきましょう🎵

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