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私は女優…!

私は女優…!

Aちゃんは、大女優です😄

自分の思いを通したい時、自分に注目して欲しい時、真に迫った泣き真似をします。

ゆっくりと、(安全に)転んで、「いたーい!」と泣く(真似をする)こともあります。

さて、こんな時、子どもの気持ちに寄り添い、駆け寄って慰めるのも、関わり方の1つです。

…が、Aちゃんの場合は、そろそろ、泣くことで思いを通すやり方からは卒業してもいい頃合いかな?と思っています。

というのも、Aちゃん、「今はこれをする時なんだ」「これは、よくない行動みたいだ」ということが、わかってきているからです。

これらがまだわかっていないなら、望ましい行動を子どもにわかりやすく知らせる工夫をする方が先決です。

Aちゃんの場合、望ましい理解が育ってきています。

また、怒ったり泣いたりしている時にも、大人の声かけを聞いたり、自分の行動をコントロールしたりすることが、少しずつ、できてきています。

まだ行動のコントロールが難しいお子さんの場合には、泣いたり怒ったりする前に、大人が手を打っておくことも大切です。

事前に、視覚提示とともに、スケジュールやお約束を伝えておくとか、触ってほしくないものが視界に入らないようにするとか…。

それでも怒ってしまった時には、ちょっと気を逸らす手段を用意できるといいですね。

(オルゴールや歌、プッシュポップなどが有効なお子さんは多いです。)

これらの対応を繰り返すことで、思いを通すために泣いたり怒ったりする行動を減らすことができます。

(まず、望ましい行動を子どもに伝えることが重要です。望ましくない行動によって思いがかなってしまうと、それが成功体験となってしまいます。また、その行動が習慣化してしまうのも心配ですね。)

さてさて、Aちゃんのお話です。

先日、お友だちが読んでいる絵本に興味を持ったAちゃん。

思わず手に取ろうとして、「だめ!」と断られてしまいました。

怒られてびっくりしたのもあったのでしょう。

おててで顔を隠し、職員の様子をそーっとうかがいながら、「うわーん!」と声を上げます。

そして、指の間から私と目が合い…。

一部始終を見られていたこと、泣き真似だとバレている(笑)ことに気づき、声を止めて、じっと見ています。

「絵本、見たかったね。でも、今はお友だちが読んでるね。」

と、声をかけると…。

手を下ろし、「はあ〜っ!」と大きなため息。

Aちゃん、頑張りましたね。

「この行動は良くないんだな」とわかって、我慢しました。

(個人的には、ため息をつくことで、不満な気持ちを伝えられたのもえらかったと思います。)

ちなみに、この後、Aちゃんと一緒にお友だちに「かーしーて」と言いに行きました。

譲ってもらうことはできませんでしたが、一緒に見せてもらうことができましたよ。

こうして、大人が見本を見せることで、また、そうして思いがかなう経験をすることで、望ましい行動ができるようになっていきます。

すぐに身に付かなくてもいいんですよ。

Aちゃん、ちょっとずつ、次のステップへ踏み出していこうね。

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