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2人いた⁉️

2人いた⁉️

通勤途中に、いつもすれ違う、バイクの男性がいます。

オレンジの上着を着て、白っぽいヘルメットを被っていて、年齢は30歳前後でしょうか?

私がSTの養成校に通っていた頃からお見かけするので、初めて彼の存在を認識してから、10年近くになります。

少し前のことです。

被っていたヘルメットが、少しだけ後ろにずれて、前髪が見えていました。

思ったより、白髪の割合が多めで、予想していたよりも年配の方だったのだな…と思ったのですが…。

更に最近、気づいてしまったんです。

オレンジの上着のバイクの男性、2人いる‼️

お一方は、予想していた通り、30歳台くらいの、お若い方でした。

「オレンジの上着」という、印象的な特色に釘付けになってしまい、他の部分に全く注意を払っていませんでした。

(よく見ると、ヘルメットやバイクの色、デザインが異なっており、体格、お顔立ちなども、全く似ていませんでした。)

ちゃんと「見えている」はずなのに、オレンジの上着以外が目に入らないという、我ながら、なんとも不思議な見え方をしていました。 

さて、子どもたちが、お友だちのおもちゃを取ってしまったり、お友だちを押し退けてしまったりする時、同じようなことが起こっていることが、あるようです。

「取ってやろう」「押してやろう」と考えて、そのように振る舞っているわけではなく、おもちゃなど、気になる物があると、その1点だけに焦点が絞られてしまい、それを持っているお友だちや、前にいる人の存在に、注意が向かないのでしょう。

そんな時に「取っちゃダメでしょ❗」「押さないで💢」と、叱られると、きっと困ってしまうでしょうね…。

だって、そんなつもり、全然ないんですから。

「今は、お友だちが使ってるんだよ。」

「見て。前にお友だちがいるね。」

と、その「物」以外への注目を促し、お子さんに、状況を知らせる必要があるかもしれません。

もちろん、お友だちの存在には気付いていて、「取っちゃダメ」ということを知らなかったり、気持ちを抑えられなかったりする場合もあります。

どうすればいいのかわからないから、取ったり、押したりしてしまう場合もあります。

大人が望ましくないと感じる、子どもの行動の背景には、様々な理由があります。

「わかるでしょ?」「見えてたでしょ?」と、大人が思っても、子どもに見えている(聞こえている、感じている)物は、大人と同じではないかもしれません。

愛情を持って、子どもの行動を観察することが、(大人の思う)困った行動を解決する糸口になります。

どうして、その行動をするのかな?

本当にしたいことは、何なのかな?

…じゃあ、どんな風にすれば、思いが叶うかな?

大人が「困っている」以上に、子どもたちの方こそ、困っているのかもしれませんよ。

子ども達の気持ちや、その時どうすれば良かったかを一緒に考え、子どもたちに提案していきましょう。

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