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「目的」があるということ

「目的」があるということ

私は子どもの頃から運動全般が苦手です。

いわゆる運動音痴(それも、かなり重度の)で、上手にできないというのもあるのですが、あまりスポーツを楽しいと感じません💦

運動が好きな方には理解しがたいと思うのですが、それらをすることに、意味を見出せないのです。

マラソン:用事もないのに、どこに行くの?

なわとび:何のために、その場で跳ぶの?

ドッジボール:どうしてボールをぶつけるの?痛いじゃん⁉️

ストレッチ:何?その動き。

…という具合です。

ところが、我が子と一緒に始めた、とあるスポーツがきっかけで、最近、水泳や筋トレに取り組むようになりました。

(きっかけになったスポーツについては、機会があれば、またご紹介します。)

上述した通り、運動全般が苦手で、なるべく動かずに生きてきましたから、何をするにも、筋肉が足りません。

先生のご指導の通りに動くだけの筋力が、私にはありませんでした😢

例えば、「膝に力を入れて、上体を安定させましょう。」と言われても、もうヘロヘロで、これ以上膝に力なんて入らないんです💦

更に言うなら、「上体を安定させる」というのが、どうしていいかわかりませんでした。

自分の身体をコントロールすることの、経験が少ないのです。

そこで、水泳や筋トレです。

スポーツを、子どもと一緒に楽しむために、思い通りに動かせる、自分の身体を、どうしても手に入れたい!

この「目的」が明確になって初めて、私の中で、運動をすることに意味が生まれました。

大嫌いだった水泳、筋トレ。

今のところ、3か月程続けることができています。

「目的」があれば、がんばれるのは、子ども達も同様です。

目的なく、「静かにしよう」「座って待ちましょう」と言われて、初めから応じられる子どもは、少数です。

「静かにしていれば、楽しいお話が始まる」「座って待っていたら、サーキットの順番がくる」等、静かにすること、待つことに「目的」があるから、みんながんばるのです。

因みに、この場合の「目的」は、子ども達にとって楽しいものであることと、わかりやすいことが大切です。

また、すぐには応じられるようにならなくても、「そうか、今、がんばったから、楽しいことができたんだ!」という経験を重ねることで、少しずつ身に付いていきますよ。

お子さんが、うまく取り組めなくて困ってしまうことはありませんか?

それをすることで、お子さんにとって「楽しい」「うれしい」と思えるような「目的」を、大人が、わかりやすく知らせてあげることはできているでしょうか?

「目的」は、初めは、好きな遊びやおもちゃなどの、ごほうびでもいいと思います。

ただし、その場合には、同時に、がんばったことを認め、ほめることとを必ず行ってください。

そうすることで、いつか、ほめられることを喜び、人に認められることを励みにがんばれることにつながっていきますよ。

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