- ことばの種
上手な頼り方…!
先日、私の住む松山市では秋祭りが行われました。
その中で、子どもの見守りを、周囲の大人に頼るのが、「上手だなあ」と思ったパパさんがいらしたので、ご紹介します。
そのパパさんの1番下のお子さんはまだ年少さんで、私自身の子とは歳が離れているため、会うのは地域行事の時くらいです。
まず、1つ目の「上手だなあ」は、獅子舞の練習の段階から、この年少さんの子を連れてきていたことです。
子ども自身も、場や人に慣れるし、年上の子ども達や大人とも顔馴染みになります。
こういう動きをする子だな…、こうしたらゴキゲンよくなるんだな、ということがわかると、お世話をするのも楽です。
2つ目は、周囲の大人のうち、その子と相性の良されそうな人(←これ、大事ですね。今回は私だったようです)に、「当日、(自分が)子どもから離れないといけない時は、みていてほしい」と、事前に声をかけたこと。
予め聞いていれば、そのつもりで準備できます。
3つ目。
これが、最も感心したことなのですが、実際に子どもから離れる時、必ず、子どもとその場にいる大人、両方に声をかけていました。
子どもの方も、「何かあったら、このおばちゃんに」と、助けを求める相手を指定されることで、実際に困ったことが起こった時に、発信しやすくなります。
大人としても、指名して依頼されれば、そこに責任感が生じます。
子どもの安全を確保する上で、これはとても大切です。
また、必要な時にちゃんと声をかけてもらえるので、それ以外の時にずっと気にしている必要がなかったため、気持ちが楽でした。
このパパさんの行動は、多分、意識してのことではなく、自然にそのように振る舞っているように感じたのですが、普段の保育の場面や子育てでも、取り入れると、スムースに活動できそうです。
①無理のない範囲で人や場面に慣れる機会を作ること
②情報を共有すること
③随時声を掛け合うこと
これらのことは、大人同士の連携のためにも、もちろん大切ですが、子どもたちが「上手な頼り方」を身につけることは、経験できることや楽しめることが増えることにつながります。
子どもたちの世界が広がっていくことを願って、私たち大人も、上手に頼り合い、支え合うモデルとなりたいですね。