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どこを見ればいいの?

どこを見ればいいの?

絵の得意な親友が言うには、上手に絵を描く第一歩は、「観察よ、観察!」とのことです。

でも、とっても絵が苦手な私にしてみれば、「どこを見ればいいの!?」…です。

見えていないわけでは、ないのです。

上手に描ける人と、同じものが、少なくとも、私の網膜には写っているはずです。

でも、どこに注目すれば、その特徴を捉えられるのかがわからない…。

それから、学生時代に「国語」が得意だった私に言わせると、文学史と漢字以外は、問題文の中に答えが書いてあるのだから、こんな簡単な教科は他にありません。

(国語が得意な人の多くが、同じことを言いますね。)

これも、苦手な人からすると、「どこに書いてあるのよ!?」と言うのですが…。

コミュニケーションスキルとしての読解力、文章力というと、少し事情が違ってはくるのですが、教科学習としての国語の問題には、「この問い方なら、本文中のこのキーワードを探せば、それが回答」というような、いわば公式のようなものがあります。

そうした、注目するべきポイントがわかれば、国語の成績はググッと上がります。

おそらく、絵を描く際の観察にも、そのような「ここを見れば!」というポイントがあり、そのポイントがわかるかどうかが、絵の得意・不得意を分ける要因の1つなのでしょうね。

さて、小さな子どもたちの場合です。

例えば制作の場面。

ダンス。

お箸の持ち方。

ことばや、お友だちとの関わり方など、コミュニケーションスキル。

色々な場面で、見て(聞いて)、真似たり、学んだりすることを求められています。

けれども、時には、子ども自身は見ているつもり、聞いているつもりでも、注目ポイントがわからなくて、うまくいかないこともあります。

そんな時、「ここを見てね」「この指をまねっこしてね」と、具体的に「どこを」を示すことができているでしょうか?

子どもたちに、色々なことを習得してもらうためには、私たち大人自身が、「どこがポイントか」「何を見ればいいのか」を、分析し、明確にわかっておく必要があります。

子ども達と関わることは、日々、私たち支援者にとって勉強の連続です。

そうして発見した「ポイント」は、保護者の皆さんにも共有していきますね。

(ご家庭での関わりの中で、「これのポイントは、ここだった!」という発見があったら、ぜひ、私たちにも教えてください。)

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